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いつの時代にも似たようなことが起こります。
ですから歴史を学ぶのですが、人間は学習することがあまり上手ではないようです。
スポーツ界の不祥事が続いています。
似たような不祥事が何度も何度も表面化しています。
前もって対応策を考えて実行する組織はなさそうです。
いわゆる学習をしていないのです。
過去の不祥事を学習しても、自分たちとは関係がないこととして流しているのです。
いわゆる自覚が無いのです。
2日ほど前に体操協会の不祥事が表面化しました。
その前はボクシング、その前はレスリング・・・
順番に自分たちの組織に降りかかってくる発覚に「うちの組織は大丈夫!」と考えているのだろうか!
「間違っていましたから正すことにしました!」などという声は聞こえません。
組織の人間は、組織の拡張に力を注ぎます。
良い成績を収めて、さらに組織が拡張することを目指します。
組織の拡張を目指すとき、金メダルが欲しくなります。
金メダルを獲得すれば、さらに大きな組織になるからです。
組織が大きくなれば、金メダル取得に貢献した実力者が現れます。
そして、そこに権力者が誕生します。
そして、さらに組織は大きくなります。
組織が肥大化すると、血液の循環が悪くなります。
すると、酸素不足で腐り始めます。
組織のあらゆる部位が腐り始めていますので、権力者の横暴を止める人はいません。
さらに権力が集中します。
そして、その権力自体も腐り始めます。
健康を自負していた人でも腐ったものを食べると病気になってしまいます。
仕方がありません!
腐ったものは捨てます。
腐ったものを食べると自分も腐ってしまうからです。
これはスポーツ界だけのことではありませんん。
先ほど、「市役所の職員が、亡くなった身元不明者のクレジットカードを使用して・・・!」なんて、ニュースが流れていました。
政治も行政も自浄努力を感じません。
自分たちの考えや行動を検証し、改めることができません。
組織の肥大化と権力の集中は、時代とともに腐敗します。
歴史はそれを物語っていますが、権力者は時代錯誤との戦いの舞台に乗りません。
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